解決済み

鬼について

困り度:暇な時にでも

しんぴー

 死後の世界に「鬼」が現れるなどの言い伝えがあるほか、昔話の一部にも「鬼」が登場しますが、死後の世界に鬼がいて、強制的に死出の山を登らされたりした場合、なぜ死者は桃太郎や一寸法師みたいに、鬼を退治しないのでしょうか?
 一見すると、死者が小さく、鬼が大きいので怖いと想像できますが、一寸法師も小さい状態で鬼を退治してますよね?桃太郎では3匹の仲間がいましたが、桃太郎一人では絶対に勝てないものだったのでしょうか?
 仮に鬼が多数いれば勝てないとは思いますが、一匹だけなら退治できると思えるのです。
 善人の場合は天界などに行くそうなので、鬼を退治する必要が全くありませんが、悪人の場合は地獄へ行くため、鬼を退治しないとシャレにならない所まで追い込まれているような感じがするのです・・・。



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鬼とは「隠仁」。徳から離れた自分自身を指す言葉なのですよ。自分の意のままにならない自分。般若(嫉妬心)や、もっとわかりやすく睡「魔」とかみたいな。Gのようにどこからともなくいくらでも湧き、退治することは難しい。
一寸法師などはいい例かも。なんかハッピーエンドっぽくなってますが、あれ中盤辺りでは姫様の口の周りに米粒つけて罠にかけて自分と一緒にいさせる悪党ですし。その心中には「小さな体」という大きなコンプレックスがあって、それを「鬼退治」したらスッキリ解消して、体も打ち出の小槌で大きくなる。

地獄というと理不尽に苦しい思いをさせられているようですが、日本で言う地獄は、どちらかというと罪を浄化する煉獄。
自分の悪い心に苦しめられますが、逃げれば却って苦しいし、逃げた先にもいるなんて場合も。そりゃまあ自身ですからね。逃げても追ってくるし湧いてくるし逃げる先も理解してる。
退治(克服)するために、まずは怯えず逃げず、しっかり観察することからで。酒を飲ませば行けるな、とかね。

親鸞の悪人正機、「善人なおもって往生す、いわんや悪人をや」の悪人は、「ああ、自分は悪いことをしている」と自覚しており、「奪うのも殺すのも楽しいぜヒャッハー」な人たちではないわけで、だから「阿弥陀様に助けてもらえる機会はある」わけで。
自分を誤魔化し、自分から逃げることを強く否定してるんですね。

「往生要集」などの地獄は、「お前ら逃げてばっかだとこうなるぞ」という脅しですな。
そうならないよう悪いことせず、いいことをして、心を慎めと。
いつか自分の鬼に相対して負けないようにと、そういう物語だと理解してますよ。

返 信 往生要集は私も読んだ事がありますが、冗談やネタのようには感じず、実際に地獄や餓鬼の世界があり得ると感じました。現に動物界はありますからね。